♪青い山脈♪

六十郎の伊藤正尚です。

父親が買ったのか姉達が買ったのかは不明ですが、我が家に古い石坂洋次郎の書籍が一冊があります。石坂洋次郎と言っても若い世代にはピンと来ないかも知れませんが、1949年公開映画『青い山脈』の主題歌♪青い山脈♪なら耳にした事があるかも知れません。映画としての評価は1949年版が高い様ですが、私個人は1963年版も好きです。吉永小百合と芦川いずみが主演した日活映画で、ナイター中継が雨天中止の時に観た記憶があります。

石坂洋次郎は、戦後、朝日新聞に連載した「青い山脈」で戦後民主主義の根幹を示したとも言われています。そして、♪青い山脈♪の明るいメロディーと歌詞は、新しい時代を象徴した楽曲として幅広い世代には受け入れられました。私が社会人になった頃でも、温泉旅館のカラオケで歌っている人が結構いた記憶があります。そう言えば、PTAの会合で、先輩の方が替え歌で楽しそうに歌っておられた事を思い出しました。

石坂洋次郎の代表作でもある『陽のあたる坂道』・『若い川の流れ』・『光る海』などは日活で映画化され、日活の若手女優だった北原三枝・芦川いずみ・吉永小百合がそれぞれ主演を務めています。石坂洋次郎作品の明るさやモダンさが、日活映画の若手女優の雰囲気にあったのでしょう。私も原作を読んで観ていますが、特に「陽のあたる坂道」は、主人公の一人を石原裕次郎をイメージして書かれたと聞いていましたので、最初から裕次郎が頭にイメージされていました。

そんな明るい作風の石坂洋次郎ですが、実生活は少し寂しい終息となってしまいました。奥様が亡くなられてから、痴呆症の症状が出た様です。その為、作家としてに活動は中断してしまいます。東京の自宅を処分をし、伊豆半島に移住し療養に入ります。1986年に亡くなりますが、戦後の活躍が華やかだったのですが、新聞の扱いは寂しかった記憶があります。それでも、戦後の復興は♪青い山脈♪のメロディーと共にあったと言っても過言で無いと思います。

では。(2015,07,01)
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