「坂の上の雲」part2

六十郎の伊藤正尚です。

宗像・沖ノ島が世界遺産に推薦されたニュースを、先日、観ました。“神宿る島”とも言われ、数々の国宝があるとの事です。全島が神域で一般の人が立ち入りが出来ないのですが、一年に一度、限られた数の男性だけが招かれ祭祀が行われるとも伝えられていました。私が玄界灘に浮かぶこの沖ノ島の事を知ったのは、1978年に8冊の文庫として発売された司馬遼太郎の「坂の上の雲」第8巻を、以前、読んだからです。

1968年(昭和43)年から3年間、産経新聞に「坂の上の雲」は連載されました。連載前に、資料を漁る事で有名な司馬遼太郎は、日本海海戦を目の前で目撃した人を、直接、取材しています。その方は“沖ノ島”の使夫として当時島におられ、目の前を日本海に抜けるロシアバルチック艦隊を目撃し、その後の日本海海戦の戦火も目撃されておられた訳です。取材当時80歳代で入院中だった様ですが、歴史の生き証人として目撃した様子を語られたそうです。

以前、大相撲の大砂嵐が場所中でも“ラマダン”の為、言わゆる断食をした事が話題になりました。日本では宗教心が薄い?為かあまり宗教上の禁忌(タブー)は意識しませんが、世界では厳格に禁忌は守られている事があるのは事実です。先日の東京駅でも、猛暑対策に薄着にされていても頭にはベールをしっかり被られたアジア系のイスラム圏女性の姿を見かけました。イスラム圏でも厳格さの幅はある様ですが、遵守されています。

宗像・沖ノ島の世界遺産推薦が決まった時、“女人禁制”がクローズアップされていました。そに際は、若い女性にインタビューするなどして男女差がある事が良く無い様な取り扱われでした。しかし、“沖ノ島”は全域神域です。つまり、島自体が御神体なのです。そうなれば、宗教上の事由で何らかの制限があっても不思議は無いのでは無いでしょうか。勿論、私自身は男女同権は尊重しますし、かつてあった理不尽な女性差別には反対です。ただ、世界中で尊重されている宗教的な制限を、一方的に男女同権を盾に避難するのはやや抵抗があります。世界は、宗教心で動く場合もあります。

では。(2015,07,31)
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