『シャレード』

六十郎の伊藤正尚です。

書店等で、古い映画のDVDが500円以下で買える時代となりました。その中に、他の作品と比べればやや新しい1963年公開の『シャレード』が入っています。映画公開時に著作権の明示が無かった為に著作権料が発生しない様です。よって、お値打ちDVDに組み入れられている訳です。パリを舞台にしたサスペンス映画ですし、ジバンシーの洋服を着たオードリー・ヘップバーンが魅力的です。

『シャレード』の中で、セーヌ川の観光船のシーンがあります。そのセーヌ川の川岸にあった古いオルセー駅舎を活用したのがオルセー美術館だそうです。印象派の絵画の収集で有名です。印象派は、クロード・モネが描いた「印象・日の出」から始まります。日本人は、印象派の絵画好きが多い様で、毎年の様にクロード・モネやエドゥアール・マネ等の絵画展が催されています。昨年、新国美での「オルセー美術館展」に私も行っています。

フランスでも1880年頃までは王室等が画家の支援者だった様です。その保守的な風潮を無視し、新しい流れを若い画家達が起こします。この流れを受けて保守的な批評家がクロード・モネの『印象・日の出」を槍玉に挙げた様です。その際に、“印象派”と言う新語が生まれました。その後、銀行家や医者達に加えアメリカ市場でも印象派の画家が売れ出しました。いわゆる大衆が支持した訳です。

1889年にパリ万博が開催されます。大会のシンボルがエッフェル塔です。この頃、日本から千代紙や工芸品を出品しています。ドイツやオーストリアでも起きた芸術革新運動として分離派が出来ます。日本の工芸品や浮世絵等の影響を受けてクロード・モネは「ラ・ジャポネーズ」を描きます。日本の浮世絵をドガやゴッホも取り入れています。これらの歴史的な流れを理解して絵画展へ行くとより楽しめるかと思います。今、「印象・日の出」が東京に来ている様です。歴史に会いたいと思います。

では。(2015,09,27)
DSC_0090.JPG