「ナンバー 桜の凱歌」

六十郎の伊藤正尚です。

1980年4月に雑誌「ナンバー」は創刊されました。私は、創刊号を買っています。今は亡くなった山際淳司氏の歴史に残る名作「江夏の21球」が掲載されていました。当初、ナンバー1からはじまって毎号番号が変わる予定だったのが急遽変更され「ナンバー」となりました。ある意味、最初に躓いたのですが、以後、唯一と言ってよいグラフィックのスポーツ雑誌として今日に至っています。古い読者だけに、手に取ると写真や記事に安心感があります。

その「ナンバー」の増刊号「桜の凱歌」が発売前に増刷される事になったと聞き、急いで、Amazonで発注をしました。発売される前に増刷されるのは創刊号以来との事ですので、私は、歴史的な証人の一人となった訳です。その増刊号の中身は、言うまでも無くエディー・ジャパンの特集です。ラグビーW杯の歴史に燦然と輝く歴史的な数々のゲームをしたエディー・ジャパンの人気は、出版不況も救った様です。表紙の五郎丸の写真が泣けます。

『スクール・ウォーズ』で火が付いた日本のラグビー人気ですが、その後は拡大する事無く一部のコアなファンだけが注目する競技となりました。その一因として、過去のW杯で全く勝てなかった事があるかと思います。加えて、サッカーと違いルールも複雑で、馴染むまで時間がかかるからでした。しかし、そんな些細な言い訳を、魂のタックルや疲れを知らない連続攻撃で南アフリカに勝った事実が、老若男女を問わずラクビーに振り向かせました。

ラグビー選手の直向きなプレーの一つ一つが、ルールを知ら無くても大くの人々の琴線を揺さぶったのです。小手先のプレーや格好ばかりの選手になったサッカー日本代表の試合の視聴率が、激落している事でもわかります。2019年の日本開催が予定されているラグビー界にとっては朗報です。古いファンとしては、自分自身で勝手に限界を作っていた事を反省します。何時の世も、直向きなチャレンジャーの姿勢が新しい扉を開く様です。

では。(2015,10,28)
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