♪踊り明かそう♪

六十郎の伊藤正尚です。

ハリウッドの祭典アカデミー賞に関しては、良くも悪くも噂が絶えません。今年は、司会者が「白人ばかりが受賞している!」と言ったとも言われています。オリンピックのポスターデザインでは無いのですが、人気や支持がある作品が必ずしも受賞出来ない事も多々あります。オリンピックのポスターデザインは国の威信が、映画では資本を出す資本家だったりプロデューサーの意向が反映しているのかも知れません。全ては、私達が窺い知れない世界で行われ、そして、噂が一人歩きします。

1950年代後半から1960年代前半にブロードウェイで『マイ・フェア・レディー』がヒットし、某プロデューサーが映画化権を550万ドルで買います。映画が転けてはいけないので、主役を、舞台での主演ジュリー・アンドリュース(当時は無名)からトップスターのオードリー・ヘップバーンに変更し撮影されます。ヘップバーンは、歌のレッスンを受け♪踊り明かそう♪等を事前録音して撮影しますが、某プロデューサーは吹き替えを選択します。ジュリー・アンドリュースは、『メリーポピンズ』に主役で出演しアカデミー主演女優賞を受賞します。『マイ・フェア・レディー』は作品賞を受賞しますが、ヘップバーンには何も賞は有りませんでした。

私が社会人になった頃、「努力した人が必ず成功するとは限らない。だが、成功した人は必ず努力している」と言う言葉を聞いた事がありました。ジュリー・アンドリュースはイギリスで13歳から舞台に出演し、19歳でブロードウェイデビューします。21歳で舞台の『マイ・フェア・レディー』に出演しています。某プロデューサーは、トップスターのオードリー・ヘップバーンに賭けたのですが、歌唱レッスンを受けても歌唱力が大作を担う水準では無かった様です。その点、某プロデューサーの判断は正しかったと思います。つい最近、ヘップバーンが歌唱する♪踊り明かそう♪を聴く機会が有りましたが、私も某プロデューサーを支持します。

4月26日に、広島カープの新井貴浩選手が2000本安打を達成しました。プロ希望の意向を聞いた当時の駒澤大学野球部監督や野球部OBの影の尽力もあってのドラフト6位指名だった様です。当時の首脳陣の評価は、“プロの水準は体力だけで、他は何も無い”と言われながら練習を積み重ねていると、主力選手のFA移籍があり、このチャンスを掴んで今日に至ったと言われています。ジュリー・アンドリュースや新井貴浩選手の様に、何処かに資質があり努力し続ける人は、誰かが見ていて救いの手を差し伸べて報われます。逆に、資質がなければヘップバーンの様にいくら努力しても、誰かによってその努力が報われない事もある様です。努力と見知らぬ誰かの存在は、永遠のテーゼの様です。それを考えると、夜が明けそうです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
では。(2016,04.28)
DSC_0286.JPG