♪東京♪part2

六十郎の伊藤正尚です。

リニア新幹線が2027年に東京と名古屋間を40分で結ぶ計画をJR東海が発表した時、色々な憶測がされました。昨年からリニア新幹線工事が始まり、名古屋駅周辺でも関連工事が始まっています。6月17日には、名古屋駅前の名古屋中央郵便局がKITTEと名称を変え、大型複合ビルとなり一部がオープンします。東京駅前のKITTEに近い構想ですが、商業施設に関してはやや貧弱な感じです。東京と名古屋間を40分で結ぶなら、名古屋の客は東京のKITTEに取らせてしまうと感じるのはただの幻想でしょうか。

経済効果も考えてか、国が名古屋の大阪間のリニア新幹線工事費用を補助する代わりに、工事開始時期の前倒しをJR東海に要請し、自己による資金調達を希望していたJR東海も飲んだ様です。京都がリニア新幹線駅を京都に変更を求めていましたが、前倒しを言い訳に奈良意外には線路を敷設しない事をJR東海は宣言しました。東海道新幹線の際に、政治力で京都に“ひかり”を停車させましたが今回は同じ轍は踏めなかった訳です。今後は、各都市の物理的な距離が関係無くなる事を私達は今後の10年と言う時間を掛けて理解しなければならなくなります。

“時間”は貧富の差が無い価値とされていましたが、リニア新幹線により概念が覆され様としています。リニア新幹線が開通すると、豊田駅と名古屋駅の移動時間より、名古屋駅と品川駅の移動時間が短くなります。噂では、トヨタ自動車がこの矛盾を解消する動きをするのでは言われています。田中角栄が新幹線で都市間の格差を無くそうと「日本列島改造論」で説きましたが、リニア新幹線で新たな日本列島改造論が説かれる事になりそうです。誰が、新たに生まれる格差について国民を説得できるのでしょうか。

1974年にヒットした♪東京♪は、ある意味環境の格差を歌っていました。「今でしょ!」のあのカリスマ講師でもある林修先生が、地方の受験生に「都市部の受験生と地方の受験生では差がある事を理解しなければいけない。」加えて、「優秀な人間は、環境に不満を言わない。」とも言っています。おかれた環境の中で工夫し知恵を出して現状を打破した人間だけが中央でも活躍が出来ると言っている訳です。私達は、ついつい「名古屋は田舎だから。」と言っていますが、リニア新幹線時代には東京は言わば一駅隣になるのです。発想の転換が出来ない人や企業は、時間の恩恵を受けられない事になります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
では。(2016,06,17)
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