♪小樽のひとよ♪part3

六十郎の伊藤正尚です。

『ブラタモリ』が6月3日の“測量の日”に表彰を受けた様です。番組内で、しばしば現在の地形図は勿論、古い地形図等を使っています。この事で、多くの人が地図に興味を持つ事に貢献があったからの様です。昨年4月に復活し、全国を闊歩できる様になり、番組への関心も高まっています。本年4月からパートナーも代わりましたが、視聴率的には昨年を上回る人気となっています。その為、各地の博物館や教育委員会等では番組出演を希望する先生方も多いと噂されています。

以前にも書きましたが、収録時にタモリとアシスタントの女子アナが歩くのはぶっつけ本番です。勿論、その前のスタッフによるリサーチは2週間以上費やして調査がされます。その際、案内役となる先生方も一緒に番組進行を練る訳です。キャリアがあるタモリが、しばしば先生方を困惑させる知識を披露していますが、加えて、一言で面白い事を言うバランス感覚もあり番組が辛気臭くならないのだと思います。面白い一言によるタモリの指摘は、勿論、地形図の話題だけではありませんが。

昨年11月に『ブラタモリ 小樽』が放映されました。北海道を代表する港湾都市で急速に発展しますが、戦後、急速に衰退します。1967年に♪小樽のひとよ♪がヒットしましが、観光には寄与しなかった様です、1984年頃、人気が出だしたタモリが小樽に呼ばれ、「何も無い街」と言った様です。その後、運河の改修やガラスの浮き球技術を応用したインテリア用の石油ランプの産地となり、観光客が押し寄せる街になります。急速に衰退した為、取り残された施設や外観を生かして他の施設に代わり、街全体が生き返った訳です。地元民からすれば価値が無かった施設や風景が第三者からすれば価値を感じた訳です。

評論家に岸博幸がいます。元官僚で、慶應大学教授でもあります。彼は、今、福井で漆器の再生に取り組んでいます。海外向けにノートPCカバーにオーダーで漆器絵を描くサービスなど、地元では発想されないアイデアで支援しています。メガネ産地の武生では、チタン加工技術を他の産業に応用する事を模索しているグループがいます。日本では埋没しそうな伝統産業も、世界では活用出来るかも知れません。何気なく観ている風景や地場産業が、面白いと言うバランス感覚で見直す事が必要な様です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
では。(2016,06,23)
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